エンジニアの僕が電子工作をおすすめする理由【将来役に立つことばかり】

どうも、現役エンジニアのなかしーです。

僕は中学生の時にテレビで放送されていた二足歩行ロボットによる格闘技番組を見ていました。当時からガンダムが好きでいつも戦っているロボットを見て「かっけー!」と思っていました。

見るたびに自分もロボットを操縦したいと思ってネットで検索してみたんですが、約10万円と中学生には手の届かない価格で驚愕したことを今でも覚えています。何とかして手に入れれないかと思って調べたところ自作されている方のサイトにたどり着き、ロボットを作るために電子工作を始めました。

そもそも電子工作とはLEDやICといった電子部品で回路を構築して工作を行うことです。電子工作でロボットやスピーカーなど電気で動くものを自作することが可能です。

今となっては趣味を仕事にして働いてます。今までを振り返ってみると電子工作をやっていて良かったなと思うことばかりです。

さて、今回は僕が電子工作をおすすめする理由について紹介します。さらに始める方法についても書いているので「電子工作楽しそうだな」と少しでも思ったらぜひ挑戦してみてください。

電子工作の良いところ

僕は今までに約10年近く電子工作をやっています。電子工作をやっていて良かったことを3つ紹介します。

アイデアを具現化できる

電子工作はアイデアを具現化するための手段です。

メーカーからモータやセンサといった電子部品がたくさん発売されています。自分が作りたい物に合わせて部品を選んで回路を構築したり、プログラミングをすることで自由に何でも作ることが可能です。

最近は3Dプリンターが個人でも購入可能な価格まで引き下げられていたりと何でもできる環境が整いつつあると思います。僕もつい最近3Dプリンターを購入したおかげで、電子工作の幅を広げることができました。

実際にこんなロボットを製作しています。

論理的思考が鍛えられる

電子部品やプログラミングに感情はないのでなるようにしかなりません。だからこそ論理的に考えないといけません。

電子工作は論理的思考の塊で、論理的思考を鍛えることで電子工作以外にも日常生活の困りごとや仕事に対して活かすことが可能だと考えています。

文部科学省も2020年から小学校でプログラミングの授業の必修化を推進しています。プログラミングといっていますが、実際は論理的思考を遊び感覚で鍛えるような授業です。

もちろん、人と共存する社会ではコミュニケーション能力も大事ですが、それと同時に論理的思考ができるとより人生を豊かにできるはずです。

電子工作ではものづくりを通して論理的思考が自然に鍛えられます。

職の選択肢が増える

今となってはエンジニアとして働いていますが、元々は工業の作業員や営業として働いていました。

仕事の将来性を考えた時に専門性が低く、遠い将来では人がAIに置き換えられていたり、会社からクビにされる可能性が高いことも考慮してエンジニアの道を選択しました。

エンジニアになろうと思ったのは人生の中で電子工作に一番熱中していたからです。働くこと自体好きじゃないんですが、生きるために働いて給料をもらわないといけません。

しかも、人生の大半は仕事に時間を割かれます。それだったらそれなりに楽しめる方が良いかなと思って転職しました。

今まで電子工作でやっていたことを面接でアピールしまくったおかげで3社内定を獲得し、安心して転職することができました。趣味としてもOKで、職の選択肢を増やせる電子工作は良いことづくしだと思います。

電子工作を始めるには

電子工作で自由にものづくりを行うにはある程度の知識やスキルが必要です。いきなりスゴイ物を作れる人はいません。

まずは簡単にできる範囲の電子工作で楽しみを実感しつつ、自分が出来ることの幅を広げていくのが良いかと思います。

電子工作の始め方【エンジニアが教える挫折しない方法】

おすすめの電子工作キット

電子工作をやったことがない人には「はんだ付けだけで作る電子工作キット」をおすすめしています。はんだ付けは電子部品と基板を鉛で溶接する作業です。

溶接と言っても火花が出たりするような作業ではなく、高温で鉛を溶かし、冷ましてくっつけるだけです。ただし、高温なので火傷に注意です。

はんだ付けの電子工作キットであれば、説明書どおりに組み立てていくだけなので小学生の夏休みの自由研究としても使えます。

皆さんおなじみのAmazonや楽天市場で購入可能なおすすめの電子工作キットはこちらの記事で詳しく紹介しています。

【初心者向け】電子工作キットのおすすめをエンジニアが紹介

電子工作におすすめな工具

電子工作では先ほど紹介したはんだ付けを行うはんだごて以外にも工具が必要です。例えば、電子部品の足を切断するニッパーや足を曲げたり、掴んだりする時に使うプライヤーなどが挙げられます。

僕は高校生の時に電子工作のスキルを競う大会に出場しました。その時はいかに早く綺麗にはんだ付けを行えるか毎日研究していました。

その時の経験を活かして初心者でもはんだ付けがやりやすくなる工具を紹介しています。詳しくはこちらの記事を読んでみてください。

電子工作で使うおすすめの工具を紹介【初めてでも使いやすい】

電子工作のおすすめなマイコン

最近の電子工作は電子部品をたくさん使って回路を構築するよりも、安価で小さなコンピュータを使うケースが多いです。そのコンピュータはマイコンと呼ばれます。ちなみに、マイコンはマイクロコンピュータの略です。

マイコンには様々な機能がついており、プログラムを書きこむことで始めて動くようになります。プログラムを書きこんでいないマイコンは石ころ同様です。

プログラミングに対して難しそうだと感じる方もいると思いますが、イギリスでは学生でも簡単にプログラミングを行えるような取り組みが盛んに行われています。その結果、以前と比べてマイコンのプログラミングを勉強する難易度がぐーんと下がりました。

僕も購入してみて使っているのですが、とても簡単だと実感しています。中学生だった頃の僕に買ってあげたいほどです。電子工作の初心者でも扱いやすいと思うマイコンをこちらの記事で詳しく紹介しています。

電子工作におすすめなマイコンを紹介【初心者でも扱いやすいのはどれ?】

さいごに:電子工作は奥が深い

僕は10年ほど電子工作をやっているわけですが、未だに学ぶことがたくさんあります。

自分が作った電子工作の作品をYouTubeに動画として投稿している方がいるのですが、クオリティの高さにいつも驚いています。特に何も作りたい物がなければネットで検索してみたり、本屋さんで参考書を購入したりして目標を決めると良いと思います。

少しでも多くの方に電子工作の楽しさを実感して頂けると嬉しいです。