どうも、自動車のコンピューターにプログラミングをするエンジニアのなかしーです。
学校の技術の時間に、はんだづけをやって面白さを実感した方や昔からロボットが好きで自分で作ってみたいという方もいると思います!
ただ始めるのにどんなものが良いのか悩んで「電子工作キット」で調べていると思います!
電子工作キットの値段はピンキリですし、中には作るのがとても難しいものもあります。
そこで、年齢別に電子工作初心者向けのキットを紹介していきます。
ページの下に行くにつれて難易度が上がっていくので上から順にこの記事を読んでいくのをおすすめします。
ハンダ付けだけの電子工作キット
電子工作を一度もやったことがない人や小さな子供には「説明書を読みながらハンダ付けする電子工作キット」がおすすめです。
ハンダ付けというのは、高温のはんだゴテという工具で鉛という金属を溶かして、基板に部品を溶接します。本当の溶接のように激しい光や火花が散ることはないので安心してください。
ただ300℃ぐらいの高温になるので火傷に注意です。
ハンダ付けの電子工作キットであればプログラミングの知識不要で、部品を基板にはんだ付けするだけなので誰でも簡単に動かすことができるので難易度低めです。しかも、ハンダ付けのための工具や材料はAmazonやホームセンターなどで購入可能です。
はんだ付けのみで完結する電子工作キットはこのようなものがあります。
電子サイコロ
ボタンを押すと1から6までの数字でランダムにLEDが点灯する電子工作キットです。回路の規模も大きくないので初めての方におすすめです。
グランドピアノ
ボタンを押すと音が鳴るグランドピアノです。先ほどの電子サイコロよりボリュームが増えてよりハンダ付けを楽しめると思います。
プログラミングも学べる電子工作キット
ハンダ付けの楽しさを実感した後にオススメなのがプログラミングを学べる電子工作のキットです。
プログラミングを学ぶことで二足歩行ロボットや家電製品のリモコンなどを作ることができます。
参考に僕がリモコンを作った時の動画を載せておきます。
小学生・中学生向けの電子工作キット:micro:bit
2020年に小学校でプログラミングが必修化され、教材として無料で使えるScratch(スクラッチ)というサービスを利用しています。
Scratchはパズルのピースを組み合わせて動かすことが可能なので小学生でも遊び感覚でプログラミングを学ぶことが可能です。そんなScratchで動かせるのがmicro:bit(マイクロビット)です。
micro:bitにはLEDやセンサーなどが付いてるのでそれだけでも十分楽しむことができますが、別売りのキットにmicro:bitを装着することで更にできることが増えます。例えば、こんな感じです。
高校生以上向けの電子工作キット:Arduino
イギリスで開発された学生向けのマイコンボードがArduinoです。
マイコンボードとは、小さなコンピュータが搭載されている基板です。実物はこちら。
他のマイコンだと本格的なプログラミング言語を学ぶ必要があり、とても複雑で挫折する人が多いです。しかし、このマイコンを動かすプログラミング言語は学生でも学びやすいように独自開発されているので比較的難易度が低いです。
また、Arduinoはとても安価で、電子工作でよく使う部品が一通り入ったスターターキットがゲームソフト一本分の値段を下回るほどです。
僕はYouTubeでこのArduinoの使い方を解説しているんですが、お子さんと一緒にArduinoを使って電子工作を楽しんでいるといったコメントを頂くこともあります。
僕はこちらのスターターキットを購入しました。
【Arduino入門キット】電子工作の勉強におすすめ【こんなに安くていいの?】社会人以上向けの電子工作キット:Raspberry pi
パソコンを小型化したものがRaspberry pi(ラズベリーパイ)です。通称ラズパイと呼ばれています。このラズパイはwifiやUSB端子が標準でついており、IoTデバイスや機械学習といった高度なことも実現可能です。
実際にとある農家ではきゅうりの選別機としてラズパイを使っています。具体的にはラズパイにカメラを接続し、ベルトコンベアに乗って流れてくるきゅうりの凹凸を一本ずつ確認してランクに応じたカゴに選別しています。
低スペックのパソコンなので、マイコンに比べると処理速度が速くできることの幅がとても広いです。
Raspberry piはボード単体でも購入可能ですが、データを保存するSDカードやCPUの熱を逃がすためのヒートシンクなどがセットになっているものを購入したほうが良いと思います。
さいごに:身の回りの物の仕組みを考えてみよう
この記事では「おすすめの電子工作キット」を紹介しました。電子工作で色んなものを作れるようになりたいのであれば真似してみることが大事です。
身の回りの物はどんな仕組みで動いているか考えてみて、ネットや本で調べつつ自分で再現することで色んなことを学ぶことができます。
ぜひ楽しい電子工作ライフを送ってください。