どうも、組み込みエンジニアのなかしーです。
僕は営業から組み込みエンジニアに転職しました。転職しようと思ったのは、営業の仕事に対して将来性を感じなかったからです。一方で組み込みエンジニアは、IoTや自動運転技術の普及に伴い、今後も伸びる領域だと言えるでしょう。
では、組み込みエンジニアは一体どんなことをするのでしょうか?
組み込みエンジニアは家電製品や自動車に搭載されている「マイコン」というコンピュータを扱います。主にマイコンのプログラミングを行いますが、他にプログラミングの設計や正しく動作しているか検査も行います。
研修を終えて、現場に配属されてから毎日のようにプログラミングの難しさを実感していますが、思い通りに動いたときは曇り空が一瞬で晴天に変わるような喜びを感じています。
さて、今回は僕が「採用担当ならどんな人を選ぶか」という想定で必要なスキルや勉強方法について紹介します。
未経験で組み込みエンジニアになろうと考えている方は、これから紹介する勉強方法を試し、どんな仕事をしているのか実感して頂ければと思います。
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組み込みエンジニアになるために勉強が必要な理由
勉強方法について紹介する前に、なぜ勉強をする必要があるのかについてお話します。
組み込みエンジニアは「C言語」でプログラミングを行います。C言語は30年とプログラミングの中で歴史が長く、今でも自動車や家電製品を動かしています。
C言語はプログラミングの中でも難しいと言われており、日本人が英語をイチから勉強するような感じです。
IoTや自動運転技術の普及で組み込みエンジニアの需要が高まっており、将来への投資で未経験の人を採用している会社もありました。
とはいえ、未経験の人が入社して「自分には合わないな」とすぐに辞めてしまうと会社として損失になっていまいます。また、辞めた人は次の仕事を探す転職活動で不利な材料になりかねません。
だからこそ、組み込みエンジニアになる前に勉強が必要です。
勉強をすることで、次のメリットが得られます。
- 面接時に組み込みエンジニアのやる気をアピールできる材料になる
- 自分が組み込みエンジニアの適性があるか判断できる
プログラミングを一度もやったことがない人は、難しさのあまりに苦痛に感じると思います。しかし、悩んだ時間が長いほど、物が動き出したときに感じれる喜びは倍増します。
組み込みエンジニアになるための勉強方法やスキル
それでは、組み込みエンジニアになるための必要最低限抑えておきたい知識やスキルについて紹介していきます。
組み込みエンジニアになるには、マイコンのプログラミングを1か月ぐらい勉強するべきです。
マイコンとは一体どんなものなのか
そもそも、マイコンとは一体どんなものなのでしょうか?
マイコンはテレビや冷蔵庫、自動車といった電気で動くものに搭載されているコンピュータです。人間の部位で例えると手や足を動かしたり、物事を考えたりする脳みそにあたります。
マイコンに何をさせるか考えてプログラミングを行うのが組み込みエンジニアの役割です。マイコンはプログラミングを行わないとそこらへんに転がっている石ころと何も変わりません。
最近の自動車は電子制御で加減速したり、ハンドル操作をアシストしています。
以前までのアクセルペダルはワイヤーを使って、エンジンの回転数を調整していましたが、現在のアクセルペダルは電子制御をするためのセンサに置き換わっています。
アクセルペダルを踏んだ量をセンサで感知して、マイコンがエンジンの回転数を調整してくれるようなイメージです。
センサやスイッチからの信号を受け取り、マイコンで信号に処理を施して、モータを回転させたり、ディスプレイにデータを表示しているのです。
組み込みエンジニアはマイコンで行う一連の処理を設計し、プログラミングします。
おすすめのマイコンとプログラミング
マイコンについてある程度イメージを出来たら、勉強するマイコンとプログラミングの種類を選びましょう。
僕は10年ぐらいマイコンを使い、電子工作を行っています。今までに色んなマイコンを触ってきたわけですが、その中でもArduino(アルドゥイーノ)がおすすめです。
Arduinoは学生がプログラミングを学ぶ為の教材としてイギリスで開発されました。Arduinoを動かす為のプログラミング言語は、組み込みエンジニアが仕事で使うことが多いC言語をベースとしています。
C言語は難しくて挫折しやすいと言われていますが、ArduinoはC言語をコンパクトにしたArduino言語で動かすことができます。スマホを購入したときに行う複雑な初期設定をボタン1回押すだけで完了するレベルです。
他にもRasbperry piやmicro:bitといったマイコンもありますが、プログラミングの難易度や仕事での実用性などを考えてもArduinoが一番勉強に適しています。
こちらのスタータキットは、勉強しておくと組み込みエンジニアになってから役立つ電子部品がたくさん入っています。
僕も購入して使っています。どんな部品が入っているか動画と写真で紹介しているので、気になる人は「【Arduino入門キット】電子工作の勉強におすすめ【こんなに安くていいの?】」を読んでみてください。
【Arduino入門キット】電子工作の勉強におすすめ【こんなに安くていいの?】組み込みエンジニアになるための勉強が続いたら
実際にマイコンでプログラミングをしてみて、楽しいと感じるようでしたら組み込みエンジニアが向いていることでしょう。
続いて転職活動を行うわけですが、未経験だと求人票を見てどんな仕事をするのかイメージが付かないと思います。知り合いに組み込みエンジニアがいれば、良き相談相手になるかもしれません。いない場合は何かと心細いかと思います。
僕も知り合いに組み込みエンジニアとして働いている人がいませんでした。求人サイトで色んな会社を見比べるほど、どこの会社に良いか悩んでいました。
そこで、以前から気になっていた転職エージェントに登録してみました。転職エージェントとは、求人の専門家が自分に合った仕事の求人を紹介してくれるサービスです。
僕は転職エージェントが有料サービスだとばかり思っていましたが、実際に使ってみたところ無事に就職することが決まっても完全無料でした。
ちなみに、転職エージェントを無料で使える理由は、求人を出している企業が紹介料を負担しているからだそうです。
転職エージェントは求人の紹介だけでなく、経歴書の添削や面接のアドバイスなど転職先が決まるまで全面的にバックアップをしてくれるので、良き相談相手になること間違いなしです。
【エンジニアになりたい人向け】おすすめの転職エージェント3つ紹介組み込みエンジニアになるために必要なスキルや勉強方法|まとめ
この記事では「組み込みエンジニアになるために必要なスキルや勉強方法」について解説しました。
組み込みエンジニアは仕事でマイコンにプログラミングをします。そのため、プログラミングのスキルは必須です。具体的な勉強方法はArduinoでLEDを光らせたり、モータを回転させるプログラミングを行うことです。
Arduinoを購入するなら、僕も使っているこちらのスターターキットがおすすめです。