どうも、なかしー(@nakac_work)です。
僕は自動車や家電製品にプログラミングを行う組み込みエンジニアとして働いています。
突然ですが、電子工作で使う抵抗の値を読むことができますか?
色が付いているだけで、部品に抵抗値が書かれていなくて不親切ですよね。
抵抗を購入した時は、親切に袋に値が書かれてあるので、それを見て確認できます。しかし、ブレッドボードで回路を作ったり、基板にはんだづけしたりするときに袋から出して値が分からなくなってしまった方もいると思います。
マルチメーター(テスター)を使えば、抵抗値を簡単に調べることができますが、抵抗を1つずつ調べるのはめんどくさいと思います。そこで、抵抗値の読み方を理解してマルチメーターで調べるめんどくさい作業とおさらばしましょう。
抵抗は電子工作でよく使うので、瞬時に抵抗値を読めるようになりましょう。
抵抗値が読み取れると電子工作がより楽しくなりますよ!
今回は「抵抗値の読み方」について詳しく解説します。
抵抗のカラーコードを理解しよう
抵抗には値が書いてない代わりに、カラーコードと呼ばれる色が付いています。
カラーコードには、色に応じた数字が割り当てられています。
色 | 黒 | 茶 | 赤 | 橙 | 黄 | 緑 | 青 | 紫 | 灰 | 白 |
数字 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
この色と数字を覚えるか、どこかにメモしましょう。
電子工作レベルでよく出てくる色は黒から橙までです。
灰色と白色はほとんど使ったことがありません。
カラーコードから抵抗値を計算しよう
抵抗には色が4つのパターンと5つのパターンがあります。4つのパターンがメジャーです。
この写真の抵抗を使って抵抗値の計算方法を紹介します。
色は「茶 黒 橙 金」となっています。
抵抗には誤差を表す金色か銀色が付いてます。金色か銀色が右側になるように置きます。
抵抗のカラーコードを読む順番は左から右に読みます。
この場合だと左から「1 0 3」となります。
抵抗に精度が必要なければ、金色と銀色は無視してOKです。
この「1 0 3」ですが、「(10の位 1の位) × 10をかける回数」となってます。
つまり、「10 × 10×10×10」で、この抵抗値は10000Ω(オーム)となります。
左から3つ目の色が黒で0だからといっても、かけ算をして抵抗値が0になることはありません。3つ目の色は10をかける回数が0なだけであって、10の位と1の位だけになります。
もしも、抵抗に色が5つ付いている場合は「100の位 10の位 1の位 10をかける回数」となります。
抵抗値の単位を変換する方法
先ほどカラーコードから計算した抵抗値は「10000Ω」でした。
桁数が多くなると、いちいち0の数を数えないといけないのはめんどくさいですよね。そんなときは単位を変換しましょう。
スマートフォンの通信容量に使われているG(ギガ)は読み取りやすいように、単位を変換しているのを知ってますか?1GBは1,000,000Bです。
「今月はYouTubeを見すぎて、通信容量を1,000,000B使った」と言ってる人はいませんよね?
単位の変換はこんな感じです。
抵抗値 | 10をかけた回数 | 単位を変換 |
1000 | 3 | 1k(キロ) |
1000000 | 6 | 1M(メガ) |
1000000000 | 9 | 1G(ギガ) |
抵抗値の読み方|まとめ
この記事では「抵抗値の読み方」を解説しました。
抵抗の値を読むには、
- 色に応じた数字を覚える
- 左から10の位 1の位 左の数字に10をかける回数
この2つを理解できればOKです。
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