未経験から組み込みエンジニアに転職する方法【実体験あり】

どうも、組み込みエンジニアのなかしーです。

僕は外回りの営業として働いていましたが、一日に何件もお店に飛び込んだり、15km歩き回ったりと心身共に辛かったので転職したいと常日頃思っていました。デスクワークでそれなりに稼げる仕事がないか探し、エンジニアが良さげだなと感じました。

求人サイトを使ってホームページ製作やWebアプリケーション開発をするエンジニアの会社を探していたところ、求人サイトの担当者から電話がかかってきて僕が住む愛知県には案件が少なく未経験から転職するのは難しいと言われました。

身近に相談できる人がいなくて心細かったので、転職エージェントに相談することに。自分が今までどんな会社でどんなことをしてきたのか詳細に話したところ、C言語のスキルを活かせる組み込みエンジニアに適性があることが分かりました。

そして、未経験から組み込みエンジニアへの転職活動がスタート。結果的に3社から内定を頂くことができ、その中から一社選んで入社することが決まりました。その間、たったの1か月。

今回は僕の実体験に基づいて未経験から組み込みエンジニアに転職する方法について紹介します。IoTや自動運転などの普及に伴い、組み込みエンジニアの需要は高まる一方なので、早いうちにポジションを確立しておくと将来が楽しみになると思います。

組み込みエンジニアに転職するまでの流れ

僕自身、転職活動は初めてだったんですが転職エージェントのサポートがあったので一か月というとてつもない早さで転職活動が完了しました。ちなみに、転職エージェントは完全無料です。

内定までのざっくりとして流れは次のとおり。

  1. 求人を探す
  2. 履歴書と職務経歴書の作成・提出
  3. 書類選考
  4. 一次面接
  5. 二次面接
  6. 内定

このあたりの流れは組み込みエンジニア以外でも同じだと思います。

組み込みエンジニアに転職するためのポイント

転職エージェントに未経験でも入れる会社の求人を紹介してもらいました。未経験で入れる会社は自社開発ではなく、人材派遣や受託開発という形で売上を作っているので、人数の多さが売上に直結してきます。

ぶっちゃけ、未経験の人を雇い入れるのって会社としてリスキーだと思います。理由は育てるのに時間や人件費がかかるから。それに入社して合わないから辞められた日には赤字ですよね。

もしも、あなたが会社の採用担当だったら、未経験からなんとなく組み込みエンジニアになりたいという人を採用しますか?僕だったら採用しません。でも、組み込みエンジニアになりたい理由や就職した後に活躍できるように勉強している人だったら即採用です。

その点を踏まえてポイントを紹介します。

ポイント1.プログラミングの勉強は必須

組み込みエンジニアの仕事は「物を動かす仕組みを設計・開発」することです。その手段としてプログラミングを使っています。

エンジニア=プログラミングといったイメージが浸透していると思いますが、実際はプログラミング以外にも検査したり、仕様を考えるといったことも行います。ただし、プログラミングが軸になっているので勉強は必須と言えるでしょう。

組み込みエンジニアになるならC言語を学んでおくべきです。他のプログラミング言語を使用する場合もありますが、基本的にどのプログラミング言語もC言語の考え方がベースになっているからです。例えば、C言語をベースにしているのはC++やC#などが挙げられます。

入社してからの研修でプログラミングを学ぶことはできるところもありますが、入社までに自分で勉強していた方が苦にならなくて済むはずです。

ポイント2.転職理由は即答できるようにする

転職すると前の会社を辞めることになります。会社としては人材が欲しいけど、辞めて欲しくない訳で、今までの職務経歴について詳しく質問されます。

どれだけやる気があったとしても前職を辞める理由が正当に思われないと採用されることはないでしょう。また、転職理由があやふやだと不信感を持たれて採用されないかもしれません。

この当たりは面接の時に重要になってきます。前職を辞めた理由を話すときは会社のことを悪く言わないことが大切で、あくまで会社に合わなかったとかいう感じが良いと思います。

ちなみに、僕は組み込みエンジニアに転職する前は派遣社員として働いていました。初めて派遣社員として働いたとき派遣元の人件費削減か経営戦略かなにかでたったの3ヶ月で派遣切りされました。面接でそのことについて聞かれたんですが、僕の都合じゃないのに悪い印象を持たれた気がしました。

ポイント3.求人への応募は同時期に行う

内定が出ると予想年収を公開してくれます。その上で大体の会社が一週間以内に返事をして欲しいと要望されます。

もしも、求人への応募をバラバラにするともっと条件が良い会社があったのに、焦って回答してしまう可能性があります。特に転職活動中は先行きが見えない時間が続くほど不安になるものです。

僕は内定を3社獲得し、年収や仕事内容などを十分に検討した上で入社する会社を選ぶことができました。それは、同時期にたくさん応募したから。

転職エージェントはとても親身になって転職のノウハウを教えてくれたんですが、教えに従って行動して良かったと思っています。教えてもらったのは1社内定を獲得するのに10社ぐらいの応募が必要だということ。

そして、同時期に応募したことにより面接を1日にまとめることができ、有給の消費を抑えることができました。

未経験こそ人に頼るべし

転職活動中は先行き不透明で不安になりがちです。それは自分の人生が選んだ会社によって大きく変わるから。もちろん、良い会社を選べば人生はより良くなることでしょう。

でも、不安故に焦ってしまって空回りしては本末転倒です。できれば転職で頼りになる人がいて欲しいところ。

僕は今回初めて転職したので右も左も分からない状態でした。でも、転職活動を始めて1ヶ月以内に3社も内定を獲得することができました。その理由は転職エージェントを利用したからだと思います。

転職エージェントを利用するまではずっとお金が掛かるものだと思っていましたが、内定が決まったとしても僕にお金を請求することはありませんでした。転職エージェントは求職者を紹介した会社にお金を請求しているからです。

転職エージェントを利用することで、自分の得意なことを活かせる仕事を見つけることができました。また、履歴書や職務経歴書の作成のお手伝いや面接のアドバイスなどの全面的なサポートも行ってくれます。

無料で使えるのに転職エージェントを利用せずに、求人サイトを使って自力で頑張っている人はとても苦労しているんじゃないかと思います。

とはいえ、転職エージェント担当者との相性もあるので、まずはいくつかの会社に相談してどのエージェントにお願いするか決めるのと同時に情報収集を行うと良いと思います。求人サイトと違ってより具体的な会社の情報を仕入れることができるでしょう。

人材サービスで有名な会社なら求人数も多いので安心でしょう。入社した同期も有名な会社を使っている人ばかりでした。

さいごに:未経験でも思ったよりも難しくない

僕は組み込みエンジニアに転職できたわけですが、実際に働いてみると未経験を前提に接してくれるので色々教えてくれます。いきなり難しいことを任されることはまずないでしょう。

僕はメーカーでもなく人材派遣の会社を選んで就職しました。客先常駐だと僕が目指しているフリーランスに近い働き方ができるのと、客先からお声が掛かることがあるのを知っていたからです。

メーカーは人が勝手に集まるので未経験よりも即戦力を欲している傾向があります。メーカーに入るためのステップアップとして常駐派遣か受託開発を選ぶという手もあります。

これからの時代、AIの発達によってサービス業の求人は減っていくのではないかと思っています。現にコンビニやスーパーではセルフレジが導入されています。組み込みエンジニアはAIを使って物を動かしたりするということも考えられるので一生食いっぱぐれない仕事だと思います。

今は発展途中でどの会社も事業拡大のために人を欲しています。今のうちにポジションを確立しておくことが重要です。思い立ったらすぐ行動しましょう。